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群馬県前橋市のアートギャラリー、アートスープです。

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群馬のアートギャラリー、Artsoupのブログです。

めぶくアートコンテスト2 審査員と講評

めぶくアートコンテスト2

審査員の紹介です。

 

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めぶく

 

10月26日から始まりましためぶくアートコンテストもいよいよ明日で最終日!

今回も審査員の得点+来場者の投票により作家さんたちの順位が決まります。

総合得点1位の方には賞金5万円!

その他審査員の皆様からの特別賞もあります。

11月10日の15時から行われる表彰式兼交流会で発表予定です

ぜひお楽しみに!

 

 

今回コンテストの開催にご協力いただいた審査員の皆様をご紹介します。

 

 

 

アーツ前橋

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群馬県前橋市の前橋中心商店街にある公立美術館様です。

アートスープからは徒歩5分、けやき並木通りに出て北に進んで五差路を斜め左に曲がると見えてきます。

「アーツ前橋」という館名は、多様で上質な芸術文化をイメージする「arts」(アーツ)に地域名の「前橋」を組み合わせたもの。「創造的であること」「みんなで共有すること」「対話的であること」の3つを活動のコンセプトとしています。

アーツ前橋

 

【コンテストへのコメント】

多様な表現があって皆さん面白かったです。

途中で「めぶく」ということを忘れて見てしまいましたが、

テーマからいけば12番、2番の方のような熱、7番のような素朴な視点も良いなと。

毎年お疲れ様です。前橋に集う多様な表現が見れて嬉しいです。

 

 

紅茶のティーストアー店長、狩野さん

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僕はこれだけで満足だ。
紅茶とお菓子とおしゃべり、君と僕とで5ドル。

紅茶を遊ぶように楽しむ、紅茶の商店・ティーストアー。

ティーストアーは、紅茶ブランド「HOATEA」の茶葉販売を主に、紅茶ドリンクを気軽に楽しめる「紅茶スタンド」、ギャラリー兼イートスペースの「ヤネウラギャラリー」を運営する、紅茶の商店です。
紅茶は、店主が「良い」と思えるものだけをセレクトし、産地別の紅茶やオリジナルティーあふれるブレンド、香り豊かなフレーバーティをご紹介しています。
マーケットイベント、音楽ライブ、写真や絵画の展示など、各種イベントも定期的に開催しています。

紅茶を遊ぶように楽しみに足をお運びくださいませ。

 

https://bsteastand.wixsite.com/hoatea

 

 

LARP普及促進団体 POTION(ポーション) 

代表 いけださん

群馬県にLARPを普及すべく発足させた団体であり、現在CROSS様にご指導を頂きながら県内でLARPのイベント企画、主催をしております。

LARP(Live Action Role Playing game)とは?
現実世界に仮想の空間を想定し、実際に歩き回ったり、ボスと武器を使って戦闘をしたりして、ストーリーを楽しむ体感型ゲームの総称。
ダークエイジ、15世紀、ビクトリア朝、現代、未来など様々な時代背景を用意し、そこで起こるストーリーを思い思いの姿やキャラを演じて楽しむゲームになります。

LucheMarkov(いけだ)@平成最後の星の魔王 (@LucheVampire) | Twitter

 

【コンテストへのコメント】


今回も数々の力作揃いで実に眼福でした。

前年度に比べ、作品のクオリティーも向上しており、点数をつけることが非常に難しかったです。審査員目線で点数を付けさせていただいたことで、自分の感性も養われ、大変勉強になりました。どの作家様も今後もますます飛躍的な成長をなされることと存じておりますが、僭越ながらコメントを寄せさせていただいた作家様にはこれを何かの一助として頂ければと思います。

今回も審査員としてお招きいただいたアートスープの皆様や作家様には大変感謝しております。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

ほしくず堂 レイくん

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ほしくず堂代表  神戸出身 東京在住

シナリオ / 革工芸/ イラスト / デザイン写真 / 動画編集 / プログラミング / 電子工作

 

東京に移住後、様々な職種に従事しプロとしての技能と経営のノウハウを習得

それら全てのスキルを駆使し念願の「ほしくず堂」を創設、現在に至る。

【現実と空想の壁を壊す】

というテーマで活動しています。

物語「星くずの魔法使い」を主軸に世界を表現するため

 書籍は勿論、イラスト・写真・ゲーム・動画・作中アイテムの制作と販売など

なんでもつかって、世界を表現しています。

 

ほしくず堂 | Official WEBsite | ほしくず堂について

 

【コンテストへのコメント】

作風のかぶりも殆ど無く、個性豊かな作品に囲まれ、とても刺激的な展示となっておりました。今回も、休業日や深夜など、人のいない時間帯に無音状態にして、ひとつひとつ、作品とじっくり向き合わさせて頂きました。

作品には、声があります。 
それを「より聞こえるように」「より明瞭になるように」「より伝えられるように」決して派手なだけ、目立つだけでなく、ひっそりした声も、表の裏にある声もあらゆる表現方法や、使いたい方法を用いて、出し切っているか。
それをレイくんは見て、いつも、審査させて頂いております。

評価の方で書いているのは、あくまで「正論的な改良案の一つ」そして「自分が作者であれば、欲しい指摘点」を意識して書いたものなのでなにか参考になれば幸いですし、意図にそぐわなければ、自分の道を貫いてOKです。
ともあれ、私も良い刺激になりました。 有難うございます。"

 

 

Glamarous Grammar

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「フェティッシュ&エロス」グラフィクを基本コンセプトとし、美少女漫画家「隅田かずあさ」を監修デザインに起用。
隅田の友人「仙田聡」「hassegawa」にと共に2007年に立ち上げ。
Tシャツプリントデザインを中心に、他アパレルプリント、ポスター、グッズの販売を手がける。
2011年にロックバンド霞鳥幻樂団(かすとりげんがくだん)とのコラボレーションTシャツを製作、その活動の幅を広げている。

 

【コンテストへコメント】 

ジャンルに決まりがないので、今回も得点を付けるのが難しかったです。

賞レースでもあるコンテスト。アーティストのその時の最大の全力の表現であると思って審査させてもらいました。

 

 

ギタリストgoh

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北海道出身、群馬在住ソロギタリスト、ギター講師

大阪芸術大学卒業

15歳の頃に周りの友達の影響でギターに興味を持ち、二千円のクラシックギターを買ってもらう。あまり熱中はしなかったが、B’zのビデオを見たのがきっかけで練習にのめりこむ。

高校時代は、B’zをはじめポール・ギルバートやイングウェイ・マルムスティーンなどのHR/HM系ギタリストのコピーに明け暮れる。

ふとしたきっかけで「ひとりでも完結できるアコースティックギターの音楽がやりたい」と地元のギター教室に通い始め、フィンガースタイルのソロギターミュージックに出会い、現在に至る。

 

 

アートスープのスタッフ C・H・A

アートスープの運営をお手伝いして下さっているスタッフさんです。

今回は三人でお話合いしながらみんなで評価してくださいました。

※スタッフの採点は全て【 - 】で得点無しとなっています、ご了承ください。

 

 

【コンテストへのコメント】

・スタッフCこと智乃さんhttps://twitter.com/hakobunenorou

 

今年も様々なジャンルの作品が集まりましたね。
実際の制作にかける時間、労力、
作品をつくるまでのコンセプト固め等々、お疲れ様でした!
去年も総評で似たようなこと書いたような気がしているのですが、
今年も懲りずに書いておこうと思っています。
これは審査を受ける側である貴方の為でもあり、
審査をしつつ同業でもある自分の為でもあります。
 
力は出し切れましたか?
 作り手の僕は私はひとまず納得できる仕上がりになっています。
納得できましたか?  
 誰になにを言われようが、僕は私は自分の作品に自信あります。
例えばこのようなやり取りができるところまで、
詰めてみることはできましたか??
 
試しにそのワンクッション、挟んでみて欲しいなぁと思います。
まずはご自分のお胸に手を置いて、ちょっと聞いてみてくださいね。
 
はい、せーの!
 
………… ………… ………… ………… ………… ふぅ。
どうでしょう、できましたか? なんてお返事が帰ってきたのかな。
言うて別にね、これ今回の公募展みたいなものだけじゃなく、
審査のない展示会などでやってみるのも良いなぁと思います。
 
さてえらそうに今年も総評を書いておりますが、諸々お察しください。
相変わらず発展途上ど真ん中ですので。
ただ、同じようなことをしている同類の視点から今年も懲りずにぼやかせてくださいな。
個人的なお話をしますね。最近よく思うことがあって。
作品を発表し続けるには、ある程度のところで図々しさも必要なのかもしれないんだなぁ、ということです。
 
図々しさ、と少し意地の悪い表現をしましたが、つまりは強かさのことですね。
誰になんと言われようが、一度受け止めてから
「OK。貴方の言いたいことは理解はした。だがしかし知った事ではない……っ!
僕は私はそれが好きだなんだもん。ごめん知らんやったるわい」
という、そういうことです。
このごめん知らんやったるわい精神は、
血の滲むような思いをしないとなかなかできるようにならない人もいるし、
逆に、血も汗も血反吐もそれほど吐かずになんとなくできてしまう人もいます。
 
私個人の場合ですと、もどかしいところ多々でも、血反吐を吐くときがあろうがなかろうが、何故だかなんだかんだで、自分の作品が好きです。自分でも不思議なのですが好き。好きだから、苦しくないわけじゃない時があってもやるのですやっているのです
 貴方も貴方の手でゼロからつくりあげた、貴方だけの作品を愛してあげられそうなら、きっと大丈夫ですよ。チクッとした言葉があった時の処方箋はどんなものか、貴方は本当はわかっているはずです。  
 
 
好きで好きでやり続けている。その道うん十年。
という方々はね、お話してみると仰るんですよ。
「みんな過程だからね」って。年齢関係ないんですよね。
本当に皆さんそのように言い表すんですよ。
みんなずっと満足しちゃいないんです。
もうそういう習性の生き物かのようですよね。
 
上手下手ではなくて、技術とかではなくて、自分という人間が
グサリだのビビビだの気になっちゃうだの、そういう感覚の話のこと。
色々な人からお話を聞いていると、結局のところ、突き詰めていった先の行き着くポイントや考え方のようなものは、早々大きく変わらないものなのかもしれない、と感じています。  
極論、キャプションも作家の名前もなくても惹かれるものってどんなもの
審査、という点で見ると、良くも悪くもそれがものすごく露わにされます。
 
近頃よく見聞きする「推し」という言葉。推しにも多かれ少なかれ
不完全な部分もあると思うんです。でも好きですよね?惹かれますよね?
推したくなるし、見守っていたくなりますよね。
なんでかもうよく説明できないけれど、そういうのってありませんか。
 
みんな、どこかでそういうものに出逢いたいのかもしれない。
自分がなってみたいのかもしれない。
そのキッカケになれるものをお供にしながら。
展示会や作品づくりについては、私はそう感じています。
心のどこかでそう思っているから、時々悔しくて仕方ない事があっても、人の目のあるところにつくったものを出すのかもしれませんね。
 
今回の展示でも、作品てなんだろう?惹かれるってなんだろう?
ということについて考える機会の一つの場になれていたら、
運営陣一同これほど嬉しいこと光栄なことはありません。
引き続き出展して下さった貴方様がより良い作家活動を続けてゆけますように!

 

 

・スタッフH

皆様、素晴らしい作品をありがとうございました。
 
納得のいく作品を披露することはできましたか?
作品の意図や想いはしっかりと伝わっていましたか?
何度か出展経験のある方も初めての方も、力試しや実力アップの場になったのかな、と思います。
 
公募展は通常の企画展とは異なり、
自身の作品をより客観視できる貴重な場でもあると思っているので
もし今後、公募展に出展する機会がありましたら是非、客観的に自身の作品を見てみてください。
また、投票コメントや審査コメントも是非参考にしてみてください。
課題・光っている部分・コンセプトやイメージに相違があるか、また、新たなコンセプトやイメージを見つけられたか、
作品や、作品制作に対する想い…何か気付けたことがありましたか?
もし1つでもあったならば、それは大きな収穫であると思います。
 
今回の出展が、あなたの更なるめぶきの糧になれますように。
そして、めぶいたあたなの作品をまた見せてください!
楽しみにしています。

 

 

 

 アートスープ 元代表(ご隠居)

ギャラリーアートスープを2013年に立ち上げた際からいる創業メンバーの一人、

スープ担当でしたがアート担当がいなくなったためその後運営を引き継いでいます。

色々あって2018年まで代表を務めたのちに引退、東京にいる現代表に代わって代表代行としてスタッフと一緒に運営をお手伝いしています。

 

【コンテストへのコメント】

アートスープ創業時のメンバーでギャラリーを立ち上げてすぐの頃、2013年春に企画して開催したこのコンテストも、早いもので7回目となりました。

「群馬には学生や若手作家が自由に展示できるギャラリーがない」

「大きな公募展は大作を描かないと勝負できない、大きな作品は描くのも大変だしなかなか売れないから作った後も置き場に困る」

「売りやすく買いやすい小さい作品でも参加できて、学歴や経歴に関係なく誰でも出せて実力を評価されて、いろいろなジャンルの作家さんがそれぞれの作風や技法で勝負できる公募展が欲しい」

そんな思いから始まった【公募展ARTSENSE】です。

7年が経った今でもまだ、この公募展を必要としてくださる作家さんと楽しんでくださるお客様がいて下さることに大変うれしく思っております。

昨年からは糸井重里さんが生み出した前橋市のビジョン「めぶく。」をお借りして【めぶく。アートコンテスト】とサブタイトルを加えて継続しております。様々なジャンルから誰でも挑戦できる成長の場、それぞれの作家がそれぞれの持ち味を生かして競い合う多様性、そこが「めぶく。」に通じるものがあるかなと思います。

 

今回も本当に多種多様様々な作品が集まり大変見応えのある展示となりました。

投票に来て下さるお客様からも「いろいろな作品があって選べない」と悩みの声を聴いております。

我々もまたどう審査して得点を付けるか大変悩みます。

出展して下さった作家さんもそれぞれにどんな作品を作りどう仕上げて出展するか大変思い悩んだことと思います。

それぞれが真剣に作品と向き合い、思い、悩む。

みんなが「悩む」事こそがこのコンテストの醍醐味なのかなと思っています。

真剣に考え抜いた先にある答え、見つかりましたか?

そこから何か大切なものを見つけられたら、それはきっとこのコンテストで優勝する以上に価値のあるものだと思います。

これからも展示会と作品を通して作家さんとお客さんとのよき出会いがありますように願っております。

 

次回はこの「めぶく。アートコンテスト」冬が終わり植物が芽を吹く春開催に移動します。

代わりに10月末から11月にかけては例年2月に開催していた「いぬとねこ展」を

前橋ゆかりの詩人、萩原朔太郎の誕生日と合わせて

「青い猫と月に吠える犬」として秋のいぬねこ展になります。

 同時開催で弁天通商店街アーケードをお借りして朔太郎の「猫町」を再現するイベント

「青空猫町商店街」(仮)を開催予定です。

 

また是非これからのアートスープをよろしくお願い致します。

 

 

アートスープ 代表 エグゼクティブインキュベーター 柴田治

今年、ついに孵化したと実感できた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして暗く狭い内側から、少しずつ少しずつ、殻をやぶるような感覚を抱き続けていた方もいるかもしれません。
インキュベーター賞はもっと殻をやぶって、飛び立っていける可能性があるのではと感じた方にお贈りする賞です。
結果に満足できなかったり、現状に不安もあるかもしれませんが、この賞をきっかけにまたこの場所で、コンテストとは違う自由な側面から新しい発見をして頂けたら幸いです。

僕の名前ははーべぇ。ぼくと契約してアートスープ作家になってよ!